ひとりぼっちの勇者たち
教室の隅のブレイバー
◆ ◇ ◆
たとえば世界の危機に立ち上がるような
誰ひとりとして見捨ずに、すべてを等しく救えるような
そんなヒーローにはきっとなれない
マンガや小説やドラマや映画のクライマックスみたいに
ハッピーエンドもきっとムリ
でもきみが泣いていたら、すぐに駆けつける
きっとぼくも一緒に泣くだろうけど
きみが笑うその時は、ぼくも隣りで笑っていたい
その為にはどうか、きみの傍に居させてほしい
できるだけ近くに、居させてほしい
とてもとても小さくてちっぽけだけど
それでもぼくの、ありったけの力で
きみを、守るから。