ひとりぼっちの勇者たち
アトガキ
***アトガキ
こんにちは、長月です。
「リトルブレイバー」最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
自作の中でも堂々の最長作品となりました。
書き始めた時のテーマは「いじめ」と「勇気」
それから次第に「心と体」、「家族」というものが増えていきました。
月子と陽太の7日間は、いかがでしたでしょうか。
1日にいろいろと内容を詰め込みすぎた感はイヤってほど感じてたんですが、私的にどうしても“7日間”は譲れなかったんです。
7日間ていうのはわたしの中で、“再生”の日数なんです。
ただの成長ではなく、生まれ変わってほしかった。
それぞれの世界にもう一度、生まれてほしかった。
一度諦めて終わるのではなくて、死んで生まれ変わるのではなくて。
“入れ替わり”というちょっと非現実なきっかけで、もう一度未来に希望を抱いて欲しくて。書き始めた作品でした。
“いじめ”というデリケートな題材を扱うにあたっても、いろいろと苦悩しました。
表現や描写に不快に思われた方がいましたら、申し訳ありません。
作品上のひとつの表現として、受け取って頂ければ幸いです。
本当はエピソード的に、朔夜や昴流の話も入れたかったのですが、さすがに入りきらなくて…後日、この後に追加できればなぁと、ぼんやり考えております。
やはり今回は、月子と陽太がメインということで。
このふたりが明るい未来を歩んでいってくれたら、ここまで一緒に葛藤してきた甲斐があるというもの。
こうして物語が完結して時点で、ふたりはもうわたしの手を離れ、それぞれの未来を歩んでいっていると思っています。
まだまだこれから、ふたりの目の前にはたくさんの壁があるでしょう。
でもきっと、大丈夫です。きっと。
だから後は、見守るのみ。
文章的に足りない部分や違和感のある部分も多いかとは思いますが、ちょっとそのへんの未熟な部分も含めて、今のわたしにとって精一杯の、大切な作品となりました。
読んでくださったすべての方に、感謝を込めて。
ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
またどこかでお逢いできることを祈って。
2012.01.19 長月一花 拝