雪に花火
他の部活のメンバーはとっくにお見舞いに行っていた。

でも俺だけなんだかタイミングを逃してしまっていた。

夏休み半ばになった今となってようやく行くところだ。


病院はちょっと小高い丘の上にある。

ちょうど俺たちの学校を見下ろす位置にある。

アスファルトの坂道を汗をかきながらのぼっていくと薄いベージュ色をした病院が見えてくる。

周りは静か、というかセミの鳴き声だけが響いている。

見舞客らしき人たちがちらほらいるが、俺のイメージしていた陰気臭い感じはしない。

思っていたより明るい雰囲気の入口に、ちょっとほっとする。



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