君に会いに行こう〜海が見える丘〜
いやぁああああああああああ!!!

転がって落ちてゆくのがわかった。でも痛みを感じない。

やっと一番下まで落ちた…目を開けると




「疾風!?」

疾風がずっと私を抱きしめてかばってくれていた。

「大丈夫!?ごめん…ごめんね…!!!」
私は知らないうちに泣いていた。
疾風が私の声に気づいたのか、そっと目を開けた。

「大丈夫か?泣くなよ…これくらい平気だ…。」

「でも!」

疾風はそっと起き上がり大丈夫だとでも言うように片手をあげた。

そして私の手を引いて木の下に座った。
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