君に会いに行こう〜海が見える丘〜
「私は逃げられたけど…その子は次の日死体で発見されたの。
その日から私は、もう誰も失いたくない気持ちと誰にも迷惑を掛けたくなくて…
友達から遠ざかって行ったわ。」

私はただ子供みたいに泣いた。でも疾風はずっと肩を抱いてくれていた。

「私はもう二度と友達なんて作らないって思ってた。でも貴方達と出会って変わった。
大切な存在を、もう一度気づかせてくれた。」


ずっと黙っていた疾風が
「俺は…玲音と初めて出会ったとき、ただの友達でしかなかったよ。でも
今は一番大切な存在だって思う。今までにない気持ちだった。」

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