高校では、

 私が担当する生徒が、

 覚せい剤を所持していたという事で問題となり、
 
 その対応に追われ、

 毎日家に帰れない日々が一カ月程続きました。




 その時、まだ寝た切り状態だった母の面倒は、

 全て妹に任せていましたが、

 妹は面倒くさがらずに、

 全ての仕事を楽しそうにやってくれていました。



 私も心から安心していました。
 

 しかし、ある日私に電話がかかってきたのです。



 「奈央子が居ないのよ!!」




 それは、母からでした。
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