奈央子とは私の妹の事です。



 その電話があったのは、

 丁度夜中の0時くらいのことだったので、

 迷惑な電話もあるものだなぁと思いながら、

 その電話に出たのでした。




 妹が夜中の0時になっても帰ってこないことなど、

 一度もなかったので、

 その時はさすがの私も驚きました。




 急いで家に帰ると、母親が泣き騒いでいるではありませんか。

 おしめを漏らした上に、顔がグチャグチャになるまでおお泣きをしているのです。

 トイレにいくにも、食べ物を食べるにしても、母には妹の力が必要でした。

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