妹
――― 急に何を言い出すんですか。
三浦先生は、
僕に残された唯一の宝物と言える人なんです。
嘘はつけない。
秘密ごとなんてしたくない。
僕は、ずっと前…
この学校に転任してきたばかりの頃から、
松山先生に惹かれていました。
松山先生には、
僕にも他の女性にも無い、
魅力があったんです。
そんな松山先生にもっと近づきたいと思った僕は、
まず初めに松山先生の家を訪ねてみようと考えました。
わざわざ、松山先生の机の中から、
日直日誌を盗み、夜になって
「忘れ物を届けにきましたよ。」
と訪ねに行きたかったんです。
しかし、家には松山先生はおらず、
松山先生の一部も似ていないような、
松山先生の妹さんが現れました。
とても、とても美人な方で、
僕は松山先生に逢うために訪れたのも忘れて、
妹さんと色んな話で盛り上がりました。