メガネの向こう側。

『守崎』



名札に書かれたのは、アタシの好きだった、あの人の名字。

まさか働いているわけないよね……と思った瞬間、



「あっ、菜花さんじゃない?」



と声がした。

アタシの名前を呼ぶ、その人は、守崎雅近(もりさきまさちか)だった。

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