メガネの向こう側。

そうやって、ママが話している間、アタシは皆と一緒にいた。



「園子、すっごい声で叫んだよね。」



「いやぁ、本当はアイツに蹴りを入れたかったんだよ。
だけど、クラクラ来てね。」



「貧血?」



「そうそう、私も女の子だからね。
でも何かしなきゃマズイと思ってさ。」



園子はベッドに横たわりながらも、話している。

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