メガネの向こう側。

「あの、たまに、言わなきゃ言わなきゃと思うと……。」



アタシはパニックしている。

ちゃんと言わなきゃと思う程、心臓がバクバクと音を立てる。



「言わなきゃと思うと、声が出なくなるの?」



瑞江君はアタシの目の前まで、歩いて来る。
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