メガネの向こう側。

アタシはドキッとした。

眼鏡をかけている理由を言い当てたのは、瑞江君だけだ。

最初は似合うと言われたからだったけど……。

今は違う理由で、かけている。



―――そう。

アタシは見たくない現実を直視しないように、眼鏡をかけている。
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