メガネの向こう側。

―――段々とアタシの顔色は青ざめて行ったのだと思う。

担任がアタシから携帯を慌てて取り上げた。

そして、こう言った。



「菜花、ごめんな。
いきなり、こんなんキツいよな。
顔色悪いぞ。
大丈夫か?」



アタシは何も言えなかった。

まるで石化したように動けなくなった。

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