【短】ありがとう
そこにいた人たちはひよこちゃんを睨み、今にも殴りかかりそうな顔でこう言った。


「あんたもやられたいの!?」


私はその言葉と同時に立ち上がってあの子の頬を叩いた。

「いてぇ・・・。」

あの子はこっちを向いた。

「ひよこちゃんには手出さないでよ!ってゆうかいじめとかやめたら!!」

私はそれだけ言ってその場から去った。

「ひな・・さっきはありがとね・・。」

「え?何の話・・?」

「さっきの絶交宣言・・・。あれ私が巻き込まれないために言ったんでしょ?」

「・・うん・・。」

「やっぱりね☆」

ひよこちゃんは笑った。

あの子の笑いとはちがう。


太陽みたいで、心が温まる、


そんな笑顔だった。

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