【短】ありがとう
最終日
最後の日
そう、ひよこちゃんがいなくなっちゃう日。
気が重い。
「あ・・。ひよこちゃん。」
「おはよ。」
「うん・・。」
「あのね、ひな・・渡したいものがあるの。」
ひよこちゃんはサブバックをさぐって手紙を出した。
「これ・・・・・。・・・!!!!」
「え?ひよこちゃん?」
ひよこちゃんは突然走っていった。
ひよこちゃんが走るその先には小さい男の子
と、トラックだった。
「ひよこちゃーーーん!!」
バンッ
ひよこちゃんは男の子をかばって自分を犠牲にした。
私はひよこちゃんに駆け寄った。
男の子は無事だった。
そしてひよこちゃんはすり傷程度に見えたが・・
まったく目を開かない。
「ひよこ・・・ちゃん・・・?」
なんで血なんか出てないのに・・・死んだみたいに動かない・・。
動いて!!