【短】ありがとう
私はその場に泣き崩れた。

人目を気にせず声をあげて・・

素直に泣いた。

こんなかけがえのない友達をなくしてすっごい悲しい…

正直意味があるとか信じれなくって悲しくって悲しくって・・・


「春日、」


「!?・・・笠間君??」


笠間君は私とひよこちゃんのクラスメイトで今日もクラスメイトとして葬式に来ていた。


「あんま泣くなよ。」


「だってぇ、」


「今井、悲しんじゃうじゃんか。」


「え・・・」


「俺、今井と幼なじみだから事情はよく知ってんだ。今井、死んじゃうこと分かってたんだろ?」


笠間君はひよこちゃんの幼なじみなんだ・・


「それでもこの道を選んだってことは何か考えがあって選んだんだよ。それをそんなに泣いたら否定されてるみたいで嫌だろ?」


「・・・。」

そうだ、

そうだよね・・・

ひよこちゃんの死んだことに意味があるのかはまだ分からないけど、


きっと、絶対に意味があるはず!!

だって、ひよこちゃんが言うんだもんね!

超能力者のひよこちゃんが、言うんだもんね?

信じてる。

あともうひとつひよこちゃんに伝えたいことがある。



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