【短】ありがとう
ガラッ


私は教室に入った。

いつもの冷たい視線は私に向けられなかった。

「ふう・・。」

私は安心した。

安心したらあの子のことを思い出した。

「・・あの子・・。」


いない・・・。


「すっすいません・・通れんのやけど・・・。」

後ろから声がした。

「あっごめんなさい・・」

「っあ。」

「えっ・・。」

私は目を疑った。

「あの子・・・」

「よっ!!お友達!」

「おはよう。」

私はにやけた。

だって・・希望の光を見つけたんだよ!

友達を・・・
< 4 / 27 >

この作品をシェア

pagetop