【短】ありがとう
入学式が始まった。
入学式の練習もしていない新入生は先生に誘導されながら席に着いた。
そしていろいろな話を聞き、体育館を跡にした。
先生は男の先生でとてもがっちりしていた。
キーンコーンカーンコーン
「じゃ、きりーーーつ。」
先生はとても大きな声で言った。
「さよーーならーー!!」
「さようなら・・・。」
元気な先生の声の後にみんなの情けない声が聞こえる。
「んーーー?みんな元気ないなぁ?じゃあもお一度大きな声で、
さよーーならーー!!」
「さよーなら・・・。」
「明日はもっと大きな声であいさつをしましょー!!」
私達は小学生か!
私はそうツッコミそうになった。
私はリュックを背負い教室を出ようとしたとき、
「ひーーなーーー!!」
後ろから声が・・
「雛ちゃん・・?」
「そーだよーーーーん。一緒にかえろ!!」
一緒に・・帰る・・?聞きなれない言葉。
「うん!!」
私はうれしかった。
そんな言葉が、
うれしかった。