【短】ありがとう
消えないあの子
私とひよこちゃんは靴を履いて、門に向って歩いた。

ところが

門の前にはあの時のあの子・・・

スカートは膝上にあり、長い茶色い髪もおろして


立っていた。


あの時・・

痛くて  怖くて  そして、

とても恐ろしい感情が込み上げてきたんだ・・・

あんな気持ち初めてだった。


憎悪


あの子を思い出すとそんな事を思い出してしまう

だから見たくなかった・・。

嫌だった。


あの子が嫌だった。


あの子は他の中学に行った

それが救いだったのに・・



何で来たの?



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