執事は時に主人に願う



お嬢様は泣いた。



「私、時々あなたが不憫になる。こんな小娘のお守りさせられて本当は窮屈なんじゃないかって…」



私は笑った。

そんなわけ無いだろう。


自分を拾ってくれた主人を嫌う執事(イヌ)が何処にいよう。



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