月夜に

いつものように帰ろうとしたら

「ちょっと待って!」

と呼び止められた。

「何、水龍・・・」

「言わなきゃいけないことあるから」

はぁ・・・もう眠いのに・・・

そう思いつつも水龍の隣に座る私はまだ素直さがあったらしい

「えっとまず、明日から月光高校に通うでしょ?」

明日からなんだ・・・

知らなかった・・・まぁどうでもいいけど・・・

「で理事長が明日皆が登校する前に理事長室に来るように、だって」

「・・・わかった」

虚ろな瞳で返事をして立とうとすると

「まだだよ」

とまた止められた


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