月夜に
「僕たちの本名も覚えといてもらおうと思って」
そう言った水龍に疑問の瞳を投げかける
今まで知らなかったのになんで?
そんな私に妖しい笑みを浮かべながら
「これから必要になるよ」
と意味深な言葉を言った水龍に
ますます意味がわからなくなって聞こうと思い口を開いた
「なん──「じゃあまず俺様から」
見事に私の言葉を遮った俺様こと火龍
睨むと明後日の方向を向いて口笛を吹いているからきっとワザとだろう
いや、きっとじゃなく絶対
恨めしそうに睨んでいたがらちがあかないので仕方ない
「・・・続けて」
「おぅよ!」
元気に返事をした火龍にため息が出る
早く寝たい・・・
「俺は花葡佐 燈火(はなぶさ とうか)だ覚えとけッ!」
携帯のメモリーを書き換える
火龍を花葡佐・・・燈火・・・にとピピッ
「じゃあ次は俺かな?俺は九条 風真(くじょう ふうま)改めてよろしく」
風龍を九条・・・風真・・・にピピッ
「最後は僕ねぇ、僕は海道 水城(かいどう みずき)だよ」
そう言ってニッコリ笑った水龍のデータも書き換える
水龍を海道・・・水城・・・っとピピッ
登録し終わってこれからは活動の時以外下の名前で呼ぶように言われ
バイクで家の前まで送ってもらいベットにダイブし間もなく意識が途切れた・・・