月夜に
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「月華ぁ起きろーもう1限終わったよ」
「んー・・・」
「んでもってもうすぐ来るよー」
誰が来んだよ・・・
水城の声が聞こえた瞬間扉の開く音がした
ガヤガヤしていた教室が静まり返ってツカツカと足音が聞こえた
眠い・・・寝る・・・
再度眠りに落ちようとすると私の目の前で足音が止まった
シュッと振り上げる音がして落ちてくる前に避ける
とその勢いで拳を振り上げてすんでのところで止めた
「ッ!」
「私を叩こうなんて100億年早いよ」
そう言って顔を上げると・・・
「え・・・燈火・・・」
私の前には黒髪黒目の燈火がいた
なんというか・・・
「うん、キモい」
「はぁ?誰がキモいって!?てか何に納得してんだよ!」
思ったとおりの反応が返ってきて笑みを漏らしつつ
燈火の後ろに目を向けると微笑んでいる風真がいた
風真も黒髪黒目だ
「相変わらず月華はすごいね」
「ありがと」
「って俺無視かあぁい!」
「燈火、うるさいよ」
「そうだね」
ニッコリ笑っていった風真に、青くなった燈火と同意した水城