月夜に

後ろは壁、前は先生通称エロ親父

ちょっとヤバイかも

早く終わらせよ

「提案って何ですか?」

そう聞くといっそうニヤニヤ度が増した・・・・・・ような気がした

「提案って言うのはな、月影よく遅刻してくるだろ?だから先生考えたんだ」

よくって言うより毎日なんだけど

考えたって何をだよ

次の言葉を待っていると先生は嬉しそうに言った

「月影は勉強ができないから遅刻してくるんだろ?なら先生の言うこと聞いてくれたら成績を上げてあげようかな、と思ってな」

勉強ができないわけじゃない

自分で言うのもなんだが学年1位になるのなんて楽勝だと思う

一応大学の勉強までもう終わっている

高校には学歴のために通えとお母さんの実家からの命令だ

「つまり成績を上げてやる代わりにセクハラさせろと?」

「セクハラなんて言ったら聞こえは悪いがまぁそういうことだ」

目の前の先生を見ながら思う

こいつの下心に気づかず何人の生徒が犠牲になったんだろう

ふつふつと湧き上がる怒りを抑えながらどう回避するか考える

とその時

ガシッ

「な?」

「っ!」

バコッ

「あ・・・」

やってしまった・・・

急に両肩を掴まれてつい手が・・・

気絶している先生を見て思う

退学かな・・・



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