月夜に
コンコンッ
「失礼します」
校長室に入るとずらりと並んだ先生たち
校長の近くで私を睨んでいるエロ親父
「校長!こいつです!こいつに殴られたんです!」
「ほぉ・・・本当なのかね?月影さん」
「本当です」
私がそう言うと校長の目の届かないところでほくそえんでいるエロ親父が見えた
ムカつく・・・
「理由はあるのかね?」
校長の言葉にエロ親父は、少し焦った様子を見せたが言うわけないと思ったのか
ニタニタと気持ち悪く笑い出した
とその時
ブルルルルルルッ
グットタイミング♪
「ちょっとすいません」
一応断ってから携帯を開くと思っていた人物からのメール
読むにつれて笑みがこぼれる
「何を笑っているんだ!」
エロ親父の言葉に無表情に顔を上げて言い放つ
「この学校に警察が向かっているそうです」
静かに事の成り行きを見ていた先生方も驚いたのかざわつきだした
「あ、あとニュースも見たほうがいいですよ?」
再度震えた携帯を見て言う
エロ親父が慌てて校長室のテレビをつけた