叶わない『大好き』
今日は、姿見るだけで‥
泣きそうになるもん。
「ごめん‥莉子。
今日は、あっちから帰る。」
反対側の門を指差して言った。
「え‥夏花〜?!」
そして、人混みに紛れた。
英里香の姿が見えて、声をかけた。
「英里香‥一緒に帰っていい?」
「うん?‥もちろん♪」
「はぁ〜あ‥」
歩き出してしばらくして、
あたしはため息をこぼした。
「何〜どうした?」
英里香が心配して、
声をかけてくれる。
「いや‥あたしってダメだな〜
って思って。」