叶わない『大好き』
そしてやってきた、3月14日‥
ホワイトデー。
「夏花〜♪」
教室に入ってきた英里香が
おはようより先に言った。
「お返しもらった?」
はぁ‥
「だから、お返しなんかないって。」
「まだもらってないの?!」
まだって言うか、貰えないし‥
「呆れた‥ちょっと行ってくる。」
そう言って、ホントに歩き出した英里香。
「え‥いやいや!!」
あまりに自然過ぎて、
止めるの忘れてたよ‥
「夏花‥何?」
ちょっと〜何で軽くキレ気味?
「おかしいから!!」
「どこが?!」
どこがって‥
「全体的に?」