叶わない『大好き』
残念なような‥
ホッとしたような‥
いつの間にか、あなたたちと
間が空いていて‥
あなたたちは
タクシー乗り場についていた。
そして、立ち止まる。
‥え?
速度を緩める。
少し話して、山上がチラッと
こっちを見てニヤリと笑った。
そして、いつものあれ。
「陵ーじゃあな〜!!陵ー」
山上って、ホントに最低。
もし、あたしが泣き出したら
どうするつもりなんだろう‥
今日はさ‥傷ついてるんだから‥
‥――ホントに泣きそう。
そんなあたしの気持ちも知らずに
あの人を呼び止めて、話し始めた。
あたしは、唇を噛んで‥
横を通った。