叶わない『大好き』
町探検
そして、町探検の日。
あいにくの雨。
傘を差して、出発。
「夏花ちゃん〜」
校舎の方から声が聞こえた。
2年生の先輩だった。
ペコリと頭を下げた。
「あ、小倉ってバド部か。」
「そうだよ?」
「あの先輩、怖くね?」
「そう?」
確かに怒った時は怖いけど、
普段は優しい先輩だ。
「ふーん‥なら、いいけど。」
町探検の時は、あたしとあみちゃん、
少しうるさい男子とあなたの4人で
喋りながら、歩いて‥
残りの2人はついてくる
と言う感じだった。