叶わない『大好き』
それだけ、想いが強いんだよ。
「まだ‥好きなのかなぁ。」
呟いたら、虚しくなってきた。
ちょうど英里香との分かれ道。
「貴重な情報ありがとね。
じゃあ、また明日〜」
「‥夏花!!」
ごめん、英里香。
今は振り向けないよ‥
1人で歩きながら、
ずっと考えた。
『まだ好きなのかなぁ』って。
『あの人も一途に想ってるのかなぁ』
『あたしもあなたも、
叶わない恋なのかなぁ‥』
家についても考えた。
1人で呟いた。
「嫌いになれないんだよね‥
好きなのに、どうしてだろう‥」
「‥っはぁー」
何とか涙をこらえた。