叶わない『大好き』


それだけ、想いが強いんだよ。

「まだ‥好きなのかなぁ。」

呟いたら、虚しくなってきた。
ちょうど英里香との分かれ道。

「貴重な情報ありがとね。
じゃあ、また明日〜」

「‥夏花!!」

ごめん、英里香。
今は振り向けないよ‥

1人で歩きながら、
ずっと考えた。

『まだ好きなのかなぁ』って。

『あの人も一途に想ってるのかなぁ』

『あたしもあなたも、
叶わない恋なのかなぁ‥』

家についても考えた。
1人で呟いた。

「嫌いになれないんだよね‥
好きなのに、どうしてだろう‥」

「‥っはぁー」
何とか涙をこらえた。


< 293 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop