叶わない『大好き』
「塾の時間、大丈夫なの?」
「んー大丈夫じゃないかも♪」
「ぇえ?!」
「そんなに驚かないでよ‥」
話聞いてたけど、聞いてなかったよ‥
「塾の時間は、家に帰って
すぐに準備すれば大丈夫だよ♪
しかも、部活とか貴重だしー
今帰っちゃったらもったいない!!」
真実ちゃんは、ホッとしたように
柵に寄りかかった。
「本当に好きだねー」
「好きだよ‥」
あの人のキラキラな笑顔。
生き生きしてる。
「集合ー」
先生が話してるのに、
ジッとしてられないのかな‥
ボールをポンポン‥遊んでる。
「あれ、リフティングって
言うんだよね?」
「んー多分。」