叶わない『大好き』



ウダウダとしながら、
会話をしていると
予鈴のチャイムが鳴った。

「あーじゃあ。また放課後〜」

「うん。‥放課後には、
もう少しマシにしておいてよ?!」

「んー出来たらね。」

ヒラヒラと手を振って、
1組を後にした。

「‥‥‥あ。」

こういう時に限ってね、
会っちゃうよね‥

かなり遠くだけど、確かにあの人だ。

何か意味も無く、泣きそうだわ。

―――キーンコーン‥

あれ、もう本鈴?
まぁいっか。

あたしのクラスは、結構緩めだから
本鈴鳴ってから教室に入っても
何にも言われない。



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