叶わない『大好き』
上履き片手に、
教室の後ろのドアへ向かう宇津野。
『陵』やっぱり、あの人か。
「置いてくなよって‥
お前が取ったんだろ?」
「こんな汚い上履きいらねーし。」
「はぁ?それ‥新品だからな!!」
「フッ‥」
あの2人の会話って面白いんだよね。
笑いを溢して、美來ちゃんと
碧ちゃんの方に視線を戻す。
「夏花‥どっち見てんの?」
なぜかニヤニヤとしてる碧ちゃんに
尋ねられる。
「‥‥はい?」
「夏花は一途だと、思ってたのにー!!」
美來ちゃんも謎の発言。
なーんか、おかしくない?