叶わない『大好き』



「そーかなぁ‥」

何だか、納得してない様子の
真実ちゃん。

何で、そうなっちゃうかな‥
本当に違うのに‥

「‥‥あ。」

私が声を出して立ち止まったのは
駐車場。

「夏花ちゃん‥?」

「ここ‥ただの駐車場じゃないんだよ?
いわゆる‥想い出の場所?」

素敵な想い出ではないけど、
特別な場所。

「あたしはここで‥あの人はここ。」

真実ちゃんの肩を掴んで、
あたしの前に移動させる。

「1年前の今日、時間は違うけど
あたしはここで‥フラれました。」

軽く笑いながら、冗談っぽく。
あたしは言った。



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