叶わない『大好き』
「あ‥分かった。」
あたしの様子を
感じ取ったらしい碧ちゃんは
近くにいた雛ちゃんに声をかけて
石田先生の元に報告へ言った。
「夏花〜」
進路室の前に着いたあたしに
抱きついてきたのは
小学校も同じで、部活も同じだった
なーちゃんこと、美南(ミナ)ちゃん。
あんまり、好きじゃないんだけどね。
「夏花、どうだったぁ?」
なーちゃんの表情からは、
何にも読み取れなかった。
「さぁ〜どうでしょう?」
「美南は、ダメだったんだけどさぁ‥」
なーちゃんに初めて、同情したかも。
「‥あたしもだよ。」
そのままの雰囲気で、
あたしも結果を言った。