叶わない『大好き』



「夏花、これからなの〜?」

「うん‥」

「じゃあ、美南待ってるから
一緒に帰ろ〜?」

「うん‥ありがとう。」

1人で帰るのが、嫌な訳ね‥
あたしも嫌だし‥まぁいっか。

そんなことを思いながら、
教室に入った。

「あ‥小倉さん。」

先生は窓を開けていたらしく、
振り向いて聞いてきた。

「どう‥だった?」

言うのか‥‥気分が乗らない。
志望校を決めるのも結構遅かったのに
先生は根気よく相談に乗ってくれた。

それに、大丈夫だから
精一杯頑張って来るんだよ。
ってたくさん応援してくれた。

先生‥‥悲しませちゃうなぁ。
受かりたかったよ‥‥



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