叶わない『大好き』
「ダメ‥でした。」
泣きはしなかったけど、
笑えもしなかった。
「‥‥そっか。まぁ、座って。」
先生に促されて、
向き合う形になってる椅子に座った。
先生の机の上に、名簿が置かれている。
「じゃあ‥小倉さんは、
併願にちゃんと受かってるから
併願先に行くことになるね。」
あたしの欄に、△△高等学校
と書きこみながら言った。
「‥そうですね。」
「皆‥頑張ってたのに、
皆が希望の所に行けないって‥
聞いてる方も辛いよね。」
先生は、本当に残念そうに言う。
泣きそう‥‥あたしが。
「本当に、高校生活不安です。」
今、話さなきゃ泣きそうだったから
思ったことを言ったけど、
ミステイク‥。