叶わない『大好き』
「んーそうだろうけどさ‥
あの人、態度とかで分かんなそうだしさー
受かっててほしいなぁ‥」
そうしなきゃ、あの神社の神様恨む!
なんて本気で思っていた。
「あの人、頑張ってたんでしょ?
じゃあ、大丈夫だよ。」
「うん。そーだよね!」
受かってるに決まってるよ!
「てか、今日から本格的に卒業週間だねー」
「そーだね。
最初のイベントが百人一首大会かぁ‥」
「真実ちゃんのグループは強い?」
「どーだろ‥微妙?」
「てかさ、考えたんだけど
あの人のグループと当たっちゃったら
ヤバいよねー」
「そんなこと言って、嬉しいんでしょー?」
「それこそ微妙だよー」
「またまたぁー」
そんな他愛ない話をしていたら、
チャイムが鳴った。