叶わない『大好き』


「先生ーあたしが変わりまーす」

声をあげたのは、実季の後ろの
女の子。

あぁ‥あの子たちと近くに
なりたくて、あなたに頼んだんだ‥

「じゃあ、交換して?」

「はーい‥」

ガタガタ

信じられない‥

また、あなたの近くになれるなんて‥

しかも、その位置なら‥
実季の方に体を向ければ、
あなたが見える‥

そんなことに浮かれていた。


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