叶わない『大好き』


そして、こんなあたしに
追い討ちをかけるかのように‥
その出来事は起きた。

5時間目の学活中、
委員会に入っている実季は
多数決をとるために前に立っていた。

「‥これがいい人〜?
えっと‥14人‥」

多数決をとって、
席に戻ってきた実季。

「なぁ‥」

そんな実季に声をかけたのは
あなた。

「ん〜‥?」

「お前って、4の書き方面白いな?」

「え?」

‥4の書き方?
確かに実季は4を一筆で書く。

「そう?」

あなたは‥そんなところ
見てるんだ‥


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