叶わない『大好き』
やっぱり‥好きなのかな?
でも、答えが怖くて‥
聞くことなんか出来ない‥
「夏花〜っ!!」
5組の前を通るときに、呼ばれた。
この声は‥莉子。
今、会ったら確実にバレる‥
「なぁ〜に?」
ニッコリ笑顔で返した。
バレてないかな‥?
「やけにテンション高いじゃん?
何かイイことあったの〜??」
「そんなことないって〜」
ホントは逆だし。
「隠さないの〜分かるんだからっ♪」
「あはは〜」
笑ってごまかした。
「もう、部活の時に聞くからね?
家庭科の教科書貸してくんない?」
「家庭科ね〜ちょっと待ってて?」
ギり、バレてないかな?
「はい、どーぞ。」
「ありがと〜♪
部活の時、覚悟しといてよ?」