叶わない『大好き』
ピーッ
「お、焼けた〜」
「‥食べてもいい?」
何で、そんなに目輝いてんの?
「どうぞ?」
パクッ
「ん〜‥んまい!!」
「よかったぁ‥」
「じゃあ、これは冷めてから
ラッピングね?
次は‥手紙♪」
ニコニコしてる莉子に、
莉子の部屋まで引きずられ‥
「‥‥はい?」
なぜあたしは、椅子に座って
ペンを握らされ、
目の前の机には、
紙が置いてあるのでしょう‥?
「早く、あの人に手紙書いて?」
‥え?
「だって、夏花‥渡すだけで
精一杯でしょ?
だから、手紙と渡せばいいじゃん。」