叶わない『大好き』
「バイバーイ」
「頑張ってね〜!!」
「‥はぁ。」
とうとう、この時が来た。
「夏花‥行こう?」
分かれ道で莉子が行った。
いつもは、あたしは右側だけど‥
〇〇公園は左側。
「ふー‥」
大きく息を吐いて、左側の道へ歩いた。
「大丈夫だよ‥」
あたしは緊張でガチガチ。
莉子は隣で時々声をかけてくれる。
公園につくと、まだあの人はいない。
まだ5時45分だしね?
でも‥
夕方の公園、子供達が遊んでいる。
ここでって‥無理でしょ?
莉子もそう思ったのか、
あたしの手を引っ張り、近くの
駐車場に来て言った。