叶わない『大好き』
「夏花はここにいて?
あの人が公園に来たら、
私がここまで連れてくる。」
「でも‥」
「大丈夫。」
あたしを安心させるように
ニコッと笑った、莉子。
「あ‥来た。」
あの人の家の方を
見ていた莉子が言った。
心臓がドクンとはねる。
「行ってくる‥」
そう言った莉子は、すぐに
戻ってきた。
‥え?
「何か‥話始めちゃった。」
あたしもその方向を見ると、
確かに‥あれは、あの人と仲のイイ
田部と‥うわ、森上まで来た。
森上は、口が軽い感じだから‥
知られたくない‥
「少し、待とう?」
「‥そだね。」