叶わない『大好き』
今は、待ってるんだけど‥
どんだけ喋るんだか‥
もう‥逃げたい。
‥――
やっと、話が終わったのか‥
田部と森上は帰っていった。
「今度こそ‥行ってくる。
私は、公園で待ってるから‥
返事聞いたら、来て?」
「‥分かった。」
莉子は、あの人の所まで行き‥
何かを話して、こっちを指差した。
あなたは、こっちに向かって
歩いてきた。
どうしよう‥
心臓のドキドキが止まらない。
出来れば走って逃げ出したい。
でも‥皆が応援してくれたんだ。
莉子、英里香、実季、美來ちゃん‥
とうとう、あなたは、
あたしの前に立った。