お洒落でちゃら男な僕。
「あのね、拓海に1人じゃなにもできないって言ったじゃん?拓海はずっと1人だよ」

「え?」



教室に夕日がさしこむ

ゆっくりと窓の外の
景色が動く


「拓海が小さいころ親が出ていった。それからずっと独り。あいつも独りで生きてきた。泣きすぎて涙も出なくなった。中学校のころはずっと無表情で感情なんてなくていつも独りだった。」




「だからさ、こうやっていろんなことあそんで今みたいに少しでも前より感情を表せるなら俺はいいと思う。」


まあ、俺の考えだけどね

と付け足す。


< 77 / 219 >

この作品をシェア

pagetop