タイトル未定

「山南さぁん
わたしです
総司です
入りますね」

沖田先生が障子越しにそういいスゥーっと開けると山南先生は布団にくるまっていた

「あぁ、櫻木君もいたんだね」

山南先生は小さい声であたしに聞こえるか聞こえないかのか細い声でつぶやいた

「はい.....
お邪魔ですか?」

あたしは恐る恐る聞いてみる

「いや、そんなことはない
ただ突然来るものだから......」

そうだよね
あたしはあの日隊士になることを反対されてほんとは嬉しかったのに気まずくてなるべく山南先生に会わないようにしてきた

「すみません
心配だったんで今日は非番だし」

あたしはそういいながら山南先生に注いできたお茶を渡した
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