タイトル未定

もう、男ってこうだから嫌だ
なんかこんなことつい最近も思ったような気がする

やっぱり原田先生はだめだ
となると永倉先生も藤堂先生もだめだ

やっぱ斎藤先生に相談してみよう

あたしは真っ先に稽古場に向かった

中に入るとやっぱり1人で竹刀を振るっていた

今度は勘違いされないようにしないとね


「斎藤先生
少し相談に乗ってもらってよろしいですか?」

あたしが後ろから声をかけると
のっそりと振り返り

「.....櫻木か
どうした?」

今日はお話しできそう

「あの、斎藤先生が思う大人の男とはどのようなものでしょうか?」

「......大人の男、か....
俺が強いて言うならば...
酒が飲める男....」

斎藤先生はやっぱりいいなぁ
勘違いもしないしなにも聞いてこない
次から相談相手は斎藤先生だね

「そうですかぁ
ちなみになぜ?」

「....俺が酒に弱いからだ
原田さんみたいに酒をよく飲む人に大人な男をかんじる.....」

「そうですよね
原田先生は大人の男感たっぷりでむんむんしてます
ありがとうございました」

「...あぁ」

あたしはルンルンで稽古場をあとにした
斎藤先生ってかっこいいなぁ

やっぱ酒が飲めると大人なんだあ
それなら今日は死ぬほど酒を飲んでやるまで
見てろよ土方

ふっふっふっふっふ
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