タイトル未定

あたしは刀を鞘に収め沖田先生を抱き抱え一階に降りる

あたしが降りると一目散に土方副長が飛んできて

「総司!!
なにがあったんだ?」

土方副長は青ざめて沖田先生を揺さぶる
いつもの冷静沈着で顔色ひとつ変えない土方副長とは思えない

「大丈夫です
生きてます
今はとにかく沖田先生を涼しいところに運ばないと」

あたしは先ほどとは違い冷静に土方副長をなだめる

すると土方副長は

「わ、わかった
俺は総司を運ぶ
お前は近藤さんの指示に従って動け
........よくやったな」

土方副長は最後に小さな声でぼそっと褒めてくれて
人1人を担いでいるとは思えないようなスピードで池田屋をあとにした
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