whispers of a cat
あの太陽の燃えるような赤が欲しい
この身に焼き付けたい
毎日あんなに見つめているのに
一滴の光も漏らさないように
目一杯両手を広げているのに
私は嫌になるくらい真っ白で
「わあ かわいい」
私を見た小さな女の子が声を上げる
私はそんな言葉いらないのよ
情熱的なあの赤が欲しい
誰もを魅了し夢中にさせるあの赤が欲しい
路傍に咲く名もなき花
はらはらと散るあの花は
女の子がひどく悲しむだろうことを知らない
はらはらと散るあの花は
最後のときに何を見るのか